リベルサスとメトホルミンの違いとは?併用・ダイエット効果・選び方を徹底解説

メトホルミンとリベルサスの違いは?ダイエットならどっちがいいの? ダイエット

リベルサスとメトホルミンは、いずれも糖尿病治療に使われる薬ですが、その作用やダイエット効果には明確な違いがあります。

リベルサスとメトホルミンの違いは?効果・作用機序を比較

  • リベルサスはGLP‑1受容体作動薬
  • メトホルミンはビグアナイド系薬剤
  • リベルサスは食欲抑制作用がある
  • メトホルミンは血糖値抑制に特化

リベルサス(有効成分:セマグルチド)は経口GLP‑1受容体作動薬として、血糖値コントロールと食欲抑制を同時に実現します。

一方、メトホルミン(有効成分:メトホルミン塩酸塩)は肝臓での糖新生を抑え、インスリンの効きにくさ(インスリン抵抗性)を改善します。

つまり、リベルサスは「血糖+食欲」にアプローチし、メトホルミンは「血糖値」に特化しています。

参考:PMDA リベルサス添付文書(効能・用法)

参考:PMDA メトホルミン添付文書(作用機序)

リベルサスとメトホルミン、どちらが痩せる?

ダイエット目的での使用では、リベルサスの方が効果的とされています。

リベルサスのダイエット効果

  • GLP‑1作用により自然な食欲抑制が可能
  • 胃排出を遅らせ、満腹感が持続しやすい
  • 臨床試験では平均3~5kgの体重減少を確認

参考:Semaglutideによる体重減少の臨床試験(NCBI)

メトホルミンのダイエット効果

  • インスリン感受性の改善で脂肪蓄積を抑制
  • 体重減少は平均1~2kg程度と控えめ
  • 口コミでは「痩せた派」「痩せない派」が混在

参考:Metforminによる体重変化に関する研究(PubMed)

併用は可能?リベルサスとメトホルミンの飲み方

リベルサスとメトホルミンは併用可能で、血糖コントロールを強化できます。ただし、副作用に注意が必要です。

併用時の正しい服用タイミング

  • リベルサス:朝起きてすぐ空腹時に服用し、服用後30分は飲食・服用他薬を控える
  • メトホルミン:朝・昼・夕の食後に服用(1日500mgから開始し最大2,250mgまで調整可能)
  • 併用の際は必ず医師の指示に従って服用する

参考:リベルサスの用法・用量(医療用インタビューフォーム)

参考:メトホルミン用法・用量(JAPIC IF)

リベルサスとメトホルミンを併用したい人への注意点

  • 吐き気・下痢・食欲不振などの副作用が重なる可能性あり
  • 低血糖リスクは比較的低いものの、定期的な測定が必要
  • 乳酸アシドーシスなどのリスクに備える必要あり

参考:メトホルミンの乳酸アシドーシスリスク(RMP資料)

よくある質問(FAQ)

Q. リベルサスとメトホルミンは一緒に飲んでも大丈夫?

はい、併用は可能です。ただし副作用リスクもあるため、必ず医師の指導のもと行ってください。

Q. リベルサスとメトホルミン、どちらが痩せる?

体重減少効果や食欲抑制を重視するならリベルサスが優れています。

Q. メトホルミンだけでも痩せる?

一部の方では、メトホルミンによる体重減少効果(平均2~3kg程度)が報告されています。

しかしこれはあくまで血糖コントロールの補助としての副次的効果であり、単独でのダイエット目的には控えめな効果です。

参考:DMMクリニック「メトホルミンのダイエット&若返り効果とは?」

参考:DM‑RG「メトホルミンに減量効果、運動と同じ経路で空腹感を軽減」

Q. リベルサスとメトホルミン、どちらを選ぶべき?

ダイエット目的ならリベルサス、費用負担や副作用が気になるならメトホルミンも候補になります。

まとめ|リベルサスとメトホルミンの違いと選び方

比較項目 リベルサス メトホルミン
分類 GLP‑1受容体作動薬 ビグアナイド系薬剤
血糖値コントロール あり あり
食欲抑制 強い 弱い~なし
体重減少効果 3~5kg程度 1~2kg程度
主な副作用 吐き気・嘔吐 胃腸障害・乳酸アシドーシス
価格 やや高め 安価

血糖コントロールだけでなく、体重もコントロールしたい方にはリベルサスが向いています。

医師の判断のもと、目的や体質に合った薬を選びましょう。