ケトコナゾールクリームは、陰部のかゆみや真菌感染に効果がある外用薬です。
「塗り方がわからない」「どこまで塗っていいの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、ケトコナゾールクリームの正しい塗り方を図解付きで解説し、男女別の使用方法や注意点を詳しく紹介します。
ケトコナゾールクリームは陰部のかゆみに使える?
ケトコナゾールクリームは、カンジダなどの真菌が原因で起こる陰部のかゆみに使用されます。
外陰部カンジダ症や間擦疹(皮膚がこすれやすい部位の炎症)に対しても効果が認められています。
ただし、すべてのかゆみに効くわけではありません。細菌感染や接触性皮膚炎など、真菌以外が原因の場合は効果がないため、症状が改善しない場合は皮膚科を受診しましょう。
ケトコナゾールクリームの正しい塗り方【ステップ解説】
効果を最大限に発揮するためには、正しい塗り方が重要です。以下の手順で塗布してください。
ステップ1:患部を清潔にする
塗布前に患部をぬるま湯で優しく洗い、清潔なタオルで水分をしっかり拭き取ります。入浴後のタイミングがベストです。皮膚が清潔で適度に湿っている状態だと、薬の浸透が良くなります。
ステップ2:適量を手に取る
塗る量の目安は「FTU(フィンガーチップユニット)」で考えます。
FTUとは:人差し指の先端から第一関節までチューブから出した量で、約0.5gに相当します。この量で手のひら2枚分の面積をカバーできます。
陰部への塗布であれば、0.5FTU(米粒2〜3個分)程度が目安です。
ステップ3:患部より少し広めに塗る
かゆみや赤みがある部分だけでなく、その周囲1cm程度まで薄く広げて塗ります。真菌は目に見えない範囲にも広がっている可能性があるためです。
ゴシゴシ擦り込まず、優しく伸ばすように塗布してください。
ステップ4:塗布後は手を洗う
塗布後は必ず手を石鹸で洗いましょう。他の部位への感染拡大を防ぐためです。
塗る頻度と期間の目安
基本的な使用頻度は1日1〜2回です。
症状が改善しても、真菌が完全に死滅するまでには時間がかかります。かゆみがなくなっても、医師の指示がある場合は継続して使用してください。
一般的な使用期間の目安は以下のとおりです。
- 軽度のかゆみ:1〜2週間
- カンジダ症:2〜4週間
- 再発を繰り返す場合:医師の指示に従う
カンジダの塗り薬はどこに塗る?部位別ガイド
「カンジダの塗り薬はどこまで塗っていいの?」という疑問は多くの方が持っています。部位ごとに解説します。
女性の場合:外陰部のみに塗布
ケトコナゾールクリームは外陰部(膣の外側)専用です。
塗ってよい部位:
- 大陰唇・小陰唇の外側
- 鼠径部(足の付け根)
- 肛門周囲
塗ってはいけない部位:
- 膣内(粘膜部分)
膣内のカンジダには、膣錠や膣坐剤など別の剤形が必要です。外用クリームを膣内に塗ると炎症を悪化させる可能性があります。
男性の場合:亀頭・包皮・陰嚢に塗布可能
男性のカンジダ性亀頭包皮炎には、以下の部位に使用できます。
- 亀頭
- 包皮(内側・外側)
- 陰嚢(いんのう)
- 鼠径部
包皮をめくって内側も清潔にしてから塗布してください。
女性が使用する際の注意点
生理中の使用について
生理中でも外陰部への使用は可能です。ただし、経血で薬が流れやすくなるため、ナプキン交換のタイミングで塗り直すと効果的です。
妊娠中・授乳中の使用
妊娠中や授乳中の使用については、必ず医師に相談してください。外用薬は体内への吸収が少ないとされていますが、自己判断での使用は避けましょう。
おりものが多い場合
カンジダによるおりもの(白くカッテージチーズ状)が多い場合、外用クリームだけでは改善しにくいことがあります。婦人科で膣錠との併用を相談してください。
男性が使用する際の注意点
男性も真菌性の包皮炎や皮膚炎の治療目的で使用されることがあります。
- 包皮を清潔に保った上で1日1〜2回塗布
- 赤みや刺激が出た場合は使用を中止
- パートナーがカンジダの場合、同時治療が推奨される
ケトコナゾールクリームが効かないときの原因
塗り続けても改善しない場合、以下の原因が考えられます。
1. 真菌以外の感染症
細菌性膣症やトリコモナス症など、真菌以外が原因の場合はケトコナゾールは効きません。
2. 接触性皮膚炎
下着やナプキン、石鹸などによるアレルギー反応の可能性もあります。
3. 耐性菌の発生
長期間の使用で薬が効きにくくなることがあります。
4. 塗り方が不適切
塗る量が少なすぎる、範囲が狭い、途中でやめてしまうなどが原因のこともあります。
1〜2週間使用しても改善しない場合は、皮膚科または婦人科・泌尿器科を受診しましょう。
ケトコナゾールクリームの主な効果
ケトコナゾールは抗真菌薬の一種で、以下の症状に有効です。
- カンジダ症(外陰部・亀頭包皮炎)
- 白癬(水虫・いんきんたむし)
- 脂漏性皮膚炎
- 癜風(でんぷう)
真菌の細胞膜を破壊し、増殖を抑制する作用があります。
市販薬と処方薬の違い
ケトコナゾールには市販薬と処方薬があります。
| タイプ | 特徴 | 入手方法 |
|---|---|---|
| 処方薬(ニゾラールクリーム等) | 濃度2%、医師の診断に基づき処方 | 医療機関 |
| 市販薬 | 濃度が低め、軽症向け | 薬局・ドラッグストア |
症状が強い場合や再発を繰り返す場合は、処方薬のほうが効果的です。
剤形の選び方(クリーム・ローション・シャンプー)
| 剤形 | 特徴 | 適した部位 |
|---|---|---|
| クリーム | 保湿力があり、局所的な患部に適する | 陰部・体幹 |
| ローション | 広範囲に塗りやすく、べたつきにくい | 背中・広い範囲 |
| シャンプー | 頭皮専用 | 頭皮の脂漏性皮膚炎・フケ |
陰部のかゆみにはクリームタイプが最も適しています。
副作用と安全性
外用薬のため重篤な副作用は少ないですが、以下の症状が出ることがあります。
- 軽い刺激感・ピリピリ感
- 赤み・かゆみの悪化
- 発疹
アレルギー体質の方は、使用前に腕の内側など目立たない部位でパッチテストを行うと安心です。異常を感じたらすぐに使用を中止し、医師に相談してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 塗りすぎたらどうなる?
外用薬のため、多少塗りすぎても重大な問題にはなりません。ただし、べたつきや蒸れの原因になるため、適量を守りましょう。
Q. 何日で効果が出る?
かゆみの軽減は3〜7日程度で感じることが多いです。ただし、完治には2〜4週間かかることもあります。
Q. 入浴後に塗るのが良いのはなぜ?
入浴後は皮膚が清潔で、適度に水分を含んでいるため薬の浸透が良くなります。また、皮膚が柔らかくなっているため塗り広げやすいメリットもあります。
Q. 性行為はしてもいい?
治療中は性行為を控えることが推奨されます。パートナーへの感染リスクがあるほか、コンドームの劣化を招く可能性もあります。
まとめ
ケトコナゾールクリームは、陰部のかゆみや真菌感染に効果がある外用薬です。
正しく塗るポイントは以下のとおりです。
- 患部を清潔・乾燥させてから塗る
- 患部より1cm広めに薄く伸ばす
- 1日1〜2回、入浴後がベスト
- 女性は外陰部のみ(膣内は不可)
症状が改善しない場合や再発を繰り返す場合は、早めに皮膚科・婦人科・泌尿器科を受診しましょう。


