「リザトリプタンの副作用がきつい…」と感じる方へ向けて、実際の症状や対処法を信頼性の高い根拠からわかりやすく解説します。
目次
リザトリプタンの副作用はきつい?主な症状と発現頻度
- 眠気:約8%前後(リザトリプタンOD錠 添付文書より)
- 倦怠感:4~8%
- めまい:約3~8%
- 吐き気:約3~7%
- 口渇・蕁麻疹・発疹など:報告あり
多くは服用後1~3時間で自然と軽快します。
出典:
PMDA 添付文書(リザトリプタンOD錠10mg「VTRS」)、
NCBI StatPearls「Triptans – Adverse Effects」
重篤な副作用(まれ)
- アナフィラキシーショック(息苦しさ・蕁麻疹など)
- 虚血性心疾患様症状(胸痛・圧迫感など)
- 頻脈(WPW症候群などに伴う動悸・失神)
- てんかん様発作:まれに報告あり
該当症状が出た場合は、直ちに服用を中止し医療機関を受診してください。
出典:
PMDA 添付文書、
NCBI StatPearls、
Mayo Clinic:深刻なアレルギー反応について
「トリプタン感覚」とは?副作用がきつい理由
- 服用後30分以内に胸部・首・のどの圧迫感が起きることがあります
- これは血管収縮に伴う一時的な症状で、通常は心疾患ではありません
数時間以内には自然に消失することがほとんどです。
吐き気や倦怠感がきついときの対処法
- 食後に服用すると胃への負担を和らげられます
- 制吐剤や別のトリプタン薬への変更も検討されます
個人差が大きいため、医師と相談しながら調整することが推奨されます。
スマトリプタン・ナラトリプタンとの比較
薬剤名 | 副作用(眠気など) | 効果発現 | 持続時間 |
---|---|---|---|
リザトリプタン | 眠気約8%、倦怠・めまい約4~8% | 30分~2時間 | 約6時間 |
スマトリプタン | やや強め(注射型は即効性あり) | 約30分 | 2~4時間 |
ナラトリプタン | 比較的軽い(OD錠なら更に穏やか) | 1~2時間 | 最大8時間 |
出典:
NCBI StatPearls
PMC:OTC用リザトリプタン研究
副作用がきついと感じるタイミングと対策
- ピークは服用後30分~1時間以内
- 多くは自然に軽快しますが、冷たい飲み物やコーヒーで和らぐ場合もあります
- 症状が長引く場合は、必ず医師へ相談してください
副作用リスクが高い人への注意点
- 心疾患や高血圧をお持ちの方は服用前に医師へ相談
- 妊娠中・授乳中の方も、慎重に相談したうえで使用を
- 月10回以上の使用は薬剤使用過多頭痛(MOH)リスクがあります
まとめ
リザトリプタンは片頭痛発作に対して、即効性と持続性に優れた薬です。
その一方で、眠気・めまい・吐き気など「きつい」と感じる症状が出ることがあります。
ほとんどの副作用は一時的に軽快しますが、症状が強い場合は服用タイミングや薬剤を見直すことが重要です。
重篤な症状が疑われた際はすぐに使用を中止し、医療機関を受診してください。