この記事ではブプロピオン(商品名:ザイバン)の効果や副作用に関する情報を詳しく紹介していきます。
ブプロピオンはアメリカで抗うつ薬や禁煙を補助する薬として認可されている医薬品です。ノルアドレナリンやドーパミンの取り込みを阻害することで気分に落ち着きをもたらす効果が期待されています。
しかし、ブプロピオンには注意すべき副作用もあり、服用する際にはあらかじめリスクを理解しておかなければなりません。
本文ではブプロピオンを服用することで生じる身体への影響なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
ブプロピオン(ザイバン)はアッパーな気分になれる?集中力・やる気アップに繋がる?

結論から伝えると、ブプロピオンはアッパーな気分になるために服用する医薬品ではありません。
そもそもアメリカで認可されているブプロピオン(商品名:ザイバン)は禁煙をサポートする医薬品です。また、ノルアドレナリンとドーパミンの再取り込みを阻害する作用から抗うつ薬としての働きも期待されています。
集中力を上げる効果については不明ですが、人によっては気分を高める(=やる気をアップする)という点において多少の効果が実感できるかもしれません。
ブプロピオンとは|アメリカや日本での認可について
ここではブプロピオンの認可状況について解説していきます。
ブプロピオンの購入を検討している方は、こちらの内容を参考にしてみてください。
アメリカでは禁煙補助薬や抗うつ薬として承認済み

ブプロピオンはアメリカのFDA(米国食品医薬品局)で認可を受けている医薬品です。
なお、ブプロピオンを含む医薬品としては前述のザイバンのほか、ウェルブトリンという商品名でも販売されています。
塩酸ブプロピオン(商品名:ザイバン、グラクソ・スミスクライン社)は抗うつ薬の徐放性製剤である。これは米国食品医薬品局(FDA)に禁煙用として初めて認可された非NRT製剤で、米国の「臨床ガイドライン:喫煙と依存症の治療」(Fiore et al., 2000)に第一選択薬として挙げられている。
引用:厚生労働省|たばこ依存症の治療と禁煙方法
ザイバンは禁煙をサポートする目的で開発された医薬品で、ウェルブトリンは抗うつ薬として開発された医薬品です。どちらにも成分としてブプロピオンが含まれています。
現在のところブプロピオンは日本で未承認の医薬品
アメリカでは承認されているブプロピオンですが、2025年9月時点では日本においてブプロピオン(ザイバン・ウェルブトリンを含む)は未承認の医薬品です。
ブプロピオンは、国内で医薬品としては承認されていません。海外ではその塩酸塩が医薬品として承認されています。
引用:厚生労働省|医薬品成分を含有する無承認医薬品の発見について
禁煙補助薬や抗うつ薬としてブプロピオンを入手したい場合には個人輸入サイトから購入することになります。
なお、ブプロピオンの服用は自己責任となりますので、あらかじめ効果・副作用・注意点をよく確認しておきましょう。
ブプロピオンの効果と副作用|眠気への影響
ここではブプロピオンの効果や副作用について解説していきます。
また「ブプロピオンを服用すると眠気が増すのか?」という疑問も解消していきます。
ブプロピオンの効果
ブプロピオンの主な効果は以下の通りです。
- 禁煙をサポートする薬としての作用
- 抗うつ薬としての効果
ブプロピオンにはノルアドレナリンやドーパミンの再取り込みを阻害する作用があり、ニコチンを摂取しなくても脳内への神経伝達物質の量が増えて、タバコを吸わないことによるイライラを抑えてくれます。
また、同様の作用によって気分の落ち込みや精神の不安定さを抑制する効果も期待できます。
ブプロピオンの副作用
ブプロピオンの主な副作用としては以下の点が挙げられます。
- 頭痛
- 便秘
- 吐き気
- 口の乾き
- 不安や興奮作用
- 稀に痙攣発作
用法用量を守れば副作用が出る心配は少なく、重篤な症状は出にくい医薬品として扱われています。
ただし、多量の摂取をおこなうと上記以外にも精神の不安定さが増し、イライラや攻撃的な衝動が現れるケースもあるため、摂取量には注意が必要です。
ブプロピオンによる眠気への影響
ブプロピオンは抗うつ薬の中では眠気が生じにくいと一般的には言われていますが、体質や摂取量によって強い眠気を感じるケースもあります。
そのため、運転前や危険を伴う作業前には服用しないようにしましょう。もちろんブプロピオンを睡眠薬代わりに服用することは推奨されていません。
ブプロピオンのADHD・うつ病への有効性

前述の通り、ブプロピオンにはドーパミンやノルアドレナリンの減少を抑える作用があります。
ADHDは日常生活において衝動性・多動性・極度の不注意などがみられる神経発達症状のひとつであり、ドーパミン不足も要素として挙げられます。
そのため、ブプロピオンを服用することでドーパミンの作用を助け、ADHDの症状が緩和される可能性も否定できません。
ただし、日本においてはADHDの治療としてブプロピオンを含む医薬品は使用されていません。
日本では有効成分としてメチルフェニデートが含まれる「コンサータ」「リタリン」などが処方されています。
ブプロピオンの用法・用量や服用時の注意点
ここでは、ブプロピオンの用法・用量や服用時の注意点を紹介していきます。
こちらで紹介する用法用量はあくまで目安であり、日本ではブプロピオンが未承認であることを理解しておきましょう。
ブプロピオンの用法・用量
ブプロピオンの用法・用量は以下の通りです。
- 初日〜3日目:1日1回150mg
- 4日目以降:1日2回上限300mg
※国内で承認されている用法用量ではなく海外で目安とされている服用量
服用する期間は7週間~12週間で、最長服用期間は6ヶ月までと定められています。
ブプロピオンを服用する際の注意点
ブプロピオンを服用する際は以下の注意点に気を付けてください。
- 用法・用量を守る(1回150mgまで)
- 不眠予防のため夜の服用を避ける
- 心疾患やてんかんといった持病を持つ方は服用を避ける
※その他、副作用と思われる症状が出たらすぐに医師へ相談すること
なお、過去に過食症などの摂食障害がある方やモノアミン酸化酵素阻害薬(MAO-I)を使用している方はブプロピオンの服用を避けてください。
ブプロピオンを購入する場合は個人輸入サイトを経由
ブプロピオンの効果や副作用、アッパーな気分になれるかどうかなどを詳しく解説してきました。
<結論>
◆ブプロピオンには禁煙補助薬や抗うつ薬としての効果が期待されている
◆アッパーな気分になれる医薬品ではない(やる気の向上は期待できる)
◆ただし日本では未承認の医薬品であるため服用は自己責任となる
ブプロピオン(ザイバンやウェルブトリン)は海外で認可されている医薬品で、禁煙補助薬や抗うつ薬として用いられています。
日本で入手するには個人輸入サイトから購入することになりますが、服用に関しては自己責任となります。
購入を検討している方は、当記事で紹介した効果・副作用・注意点などを参考にしてみてください。


