デュロキセチンをやめるとどうなる?離脱症状とその対処法を徹底解説

デュロキセチンの副作用や効果を調べました。離脱症状ややめるとどうなるのか。 抗うつ薬

デュロキセチン(商品名:サインバルタ)は、うつ病や不安障害、神経痛などの治療に用いられるSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)です。

効果が高い一方で、突然服用を中止すると「離脱症状」が現れることがあるため、やめ方には注意が必要です。

本記事では、デュロキセチンをやめたときに現れる症状や、離脱症状の期間・対処法について、信頼性のある情報をもとに詳しく解説します。

デュロキセチンをやめると起こる主な離脱症状

デュロキセチンを急に中止すると、以下のような離脱症状が報告されています。

  • めまいやふわふわ感
  • 吐き気、胃の不快感
  • 不安感やイライラ
  • 疲労感、集中力の低下
  • 不眠や悪夢

特に「ふわふわする」「脳が揺れるような感覚(ブレイン・シェイク)」を訴える方が多く、日常生活に支障をきたすこともあります。

これらの症状は、個人差はあるものの、おおむね数日から数週間で改善することが多いとされています。

離脱症状はいつまで続く?経過と注意点

離脱症状が現れるタイミングは、服用を中止してから24〜72時間以内が多いとされます。

症状の持続期間は数日〜2週間程度が一般的ですが、中には1ヶ月以上続く例もあります。

特に長期間服用していた方や、高用量を服用していた場合は、症状が重くなる傾向があるため注意が必要です。

国立精神・神経医療研究センターの資料でも、抗うつ薬の中断時には漸減が推奨されており、突然の中止は避けるべきとされています。

参考:国立精神・神経医療研究センター

デュロキセチンの離脱症状に耐えられないときの対処法

「離脱症状に耐えられない」と感じるときは、以下の方法を検討してください。

  • 減薬のスピードを落とす:急ぎすぎず、数週間かけて徐々に減らす
  • 一時的に用量を戻す:症状が重い場合、一旦少量を戻すことで落ち着く場合があります
  • 代替薬への切り替え:医師の判断で他の抗うつ薬へ移行するケースもあります

いずれにしても自己判断は危険です。必ず主治医に相談しましょう。

デュロキセチンを安全にやめるための漸減方法

離脱症状を回避するには、計画的な減薬が重要です。

  • 1〜2週間ごとに用量を25%ずつ減らす
  • 医師と相談しながらスケジュールを組む
  • 体調変化に応じてスピードを調整する

漸減期間中は体調の変化に敏感になり、不安や抑うつ症状が出た場合は、服用量を維持する判断も必要です。

離脱後に「性格が変わる」と感じるのはなぜ?

検索関連KWにある「サインバルタ 性格変わる」という表現は、離脱後に感情のコントロールが難しくなる一時的な症状を指している可能性があります。

これは、神経伝達物質の急激な変化によるものであり、永続的な変化ではないと考えられています。

デュロキセチンとは?作用と主な用途

デュロキセチンはSNRIに分類され、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、気分を安定させたり痛みを和らげたりする作用があります。

適応症には以下があります。

  • うつ病
  • 全般性不安障害
  • 糖尿病性神経障害
  • 線維筋痛症

副作用と使用上の注意点

デュロキセチンの主な副作用には以下が挙げられます。

  • 吐き気・便秘・口の渇き
  • めまい・眠気
  • 性機能障害・血圧上昇

副作用を感じたら医師に相談し、必要に応じて用量の調整や他薬への変更を検討します。

まとめ

デュロキセチンをやめる際には、離脱症状への理解と慎重な対応が不可欠です。

突然の断薬は避け、医師の指導のもとで計画的に減薬を進めることで、身体と心の負担を最小限に抑えることができます。

離脱症状が現れた場合も、一過性のものであることが多いため、冷静に対応しながら医療機関と連携することが大切です。