フェブキソスタットは痛風や高尿酸血症の治療薬として使用されますが、使用にあたっては禁忌や副作用、併用薬に注意が必要です。
目次
フェブキソスタットの禁忌:服用を避けるべき人とは
- 過去にフェブキソスタット(成分)に対し過敏症の既往がある方
- 重度の肝機能障害がある方
- 心筋梗塞や脳卒中の既往歴がある方
- アザチオプリン・メルカプトプリンを現在使用中の方(併用禁忌)
これらの方は副作用が強く出るリスクがあり、服用が推奨されません。
参考:J-STAGE「併用禁忌薬剤の投与」報告(アザチオプリン併用による骨髄抑制)
フェブキソスタットの主な副作用
よくある副作用
- 肝機能障害(AST、ALTの上昇)
- 消化器症状(吐き気、下痢、腹痛など)
- 頭痛やめまい
重篤な副作用
- 重度の肝障害
- 心血管疾患(心筋梗塞、脳卒中のリスク増加)
- アナフィラキシー様反応
副作用を早期に把握するため、定期的な血液検査が重要です。
参考:フェブリク錠 添付文書(用法・用量、安全性情報、2023年改訂)
フェブキソスタットと腎機能の関係
フェブキソスタットは腎排泄型でないため、腎機能が低下している方にも使用可能です。
アロプリノールと比べ、腎機能が低下したケースでも比較的安全とされています。
フェブキソスタットの飲み合わせに注意すべき薬
- アザチオプリン・メルカプトプリン:併用すると骨髄抑制のリスクがあるため禁忌
- テオフィリン:血中濃度が上昇し副作用リスク増(Cmax、AUCともに上昇)
- ロキソニン(NSAIDs):腎機能への負担が重複する可能性あり
併用薬は必ず医師や薬剤師と相談してください。
参考:PMDA 添付文書(メルカプトプリン、アザチオプリン併用警告)
フェブキソスタットとアルコールの関係
アルコール摂取は尿酸値を上昇させ、痛風発作のリスクを高めます。
服薬中は節酒、もしくは禁酒を推奨します。
フェブキソスタットを飲み忘れた場合の対処法
- 思い出した時にできるだけ早く服用する
- 次の服用時間が近い場合は1回分をスキップ
- 絶対に2回分をまとめて服用しない
飲み忘れが続くと尿酸値がコントロールできず、痛風発作の再発リスクが高まります。
フェブキソスタットとフェブリクの違い
項目 | フェブキソスタット(ジェネリック) | フェブリク(先発品) |
---|---|---|
有効成分 | フェブキソスタット | フェブキソスタット |
製造会社 | 複数のジェネリックメーカー | 帝人ファーマ株式会社 |
価格 | 安価(ジェネリック) | 高価(先発) |
効果や服用方法は同等で、コストを抑えたい方にはジェネリックがおすすめです。
正しい服用方法と継続のコツ
- 1日1回、決まった時間に服用
- 食前・食後どちらでも可
- 水と一緒に飲むと消化器症状を軽減
効果を最大化するために
- 定期的に血液検査で尿酸値を確認
- 水分を多くとることで尿酸排出を促す
- 自己判断で服用を中止しない
まとめ
フェブキソスタットは痛風や高尿酸血症に効果的な薬ですが、禁忌や副作用、併用薬を正しく理解することが重要です。
アルコール制限や飲み忘れ対応、定期検査を徹底することで、尿酸値の安定と痛風発作の予防が可能になります。
疑問や不安があれば、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。