「フィナロ」は、AGA(男性型脱毛症)治療に使用されるフィナステリド配合の内服薬です。プロペシアのジェネリック医薬品として、インドのインタス・ファーマシューティカルズ社が製造しています。
この記事では、フィナロの効果や副作用、正しい服用方法について詳しく解説します。AGA治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
フィナロの基本情報
フィナロは、有効成分としてフィナステリド1mgを含有するAGA治療薬です。先発薬であるプロペシアと同じ成分・効果を持ちながら、より手頃な価格で入手できるのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | フィナロ(Finalo) |
| 有効成分 | フィナステリド 1mg |
| 製造元 | インタス・ファーマシューティカルズ(インド) |
| 分類 | 5α還元酵素阻害薬 |
| 剤形 | 白色の丸型錠剤 |
| キノリンイエロー | 不使用 |
インタス社は、世界85カ国以上に拠点を持つ大手ジェネリック医薬品メーカーです。アストラゼネカとも提携しており、品質管理には定評があります。
フィナロの効果と作用機序
フィナロの有効成分であるフィナステリドは、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制します。
AGAが進行するメカニズム
AGAは以下のプロセスで進行します。
- 男性ホルモン(テストステロン)が頭皮に存在する5α還元酵素(Ⅱ型)と結合
- DHT(ジヒドロテストステロン)が生成される
- DHTが毛乳頭細胞の受容体に結合し、脱毛シグナルを発信
- ヘアサイクルが乱れ、髪が十分に成長する前に抜け落ちる
フィナステリドの作用
フィナステリドは、5α還元酵素Ⅱ型を選択的に阻害することで、DHTの生成を抑制します。これにより、ヘアサイクルが正常化し、髪の成長期が延長されます。
臨床試験では、フィナステリド1mgを1年間服用した患者の約58%で毛髪数の増加が確認されています。効果を実感するまでには通常3〜6ヶ月の継続使用が必要です。
フィナロの服用方法
フィナロの正しい服用方法は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用量 | 1日1回、1錠(フィナステリド1mg) |
| 服用タイミング | 毎日同じ時間に服用(食前・食後どちらでも可) |
| 服用期間 | 最低6ヶ月以上の継続が推奨 |
| 飲み忘れた場合 | 気づいた時点で1錠服用(2錠まとめて飲まない) |
服用を中断すると効果が失われるため、継続的な服用が重要です。効果が現れ始めてからも、維持のために服用を続ける必要があります。
フィナロの副作用
フィナロ(フィナステリド)の副作用は比較的まれですが、以下の症状が報告されています。
主な副作用
- 性機能関連:性欲減退(1〜5%)、勃起不全(1%未満)、射精障害(1%未満)
- 肝機能関連:肝機能障害(頻度不明、まれ)
- その他:過敏症、発疹、かゆみ
これらの副作用は服用を中止することで改善するケースがほとんどです。異常を感じた場合は、速やかに医師に相談してください。
初期脱毛について
服用開始から1〜2ヶ月頃に、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。これはヘアサイクルが正常化する過程で、休止期の毛髪が押し出される現象です。効果が現れている証拠でもあるため、服用を続けることが大切です。
フィナロの使用上の注意
使用できない方
- 女性:フィナステリドは女性には効果がなく、特に妊娠中・授乳中の女性は触れることも禁止されています
- 未成年:20歳未満への安全性は確立されていません
- 過敏症の既往歴がある方:フィナステリドに対してアレルギー反応を起こしたことがある方
注意が必要な方
- 肝機能障害がある方:フィナステリドは肝臓で代謝されるため、定期的な血液検査が推奨されます
- 前立腺がん検診を受ける方:フィナステリドはPSA値を約50%低下させるため、検査前に医師に申告してください
その他の注意事項
- 錠剤を割ったり砕いたりしないでください(皮膚から吸収される可能性があります)
- 服用中および服用停止から1ヶ月間は献血をしないでください
- ミノキシジルとの併用は可能です
フィナロとプロペシアの違い
フィナロとプロペシアは、どちらもフィナステリド1mgを含有するAGA治療薬です。主な違いは以下の通りです。
| 比較項目 | フィナロ | プロペシア |
|---|---|---|
| 有効成分 | フィナステリド 1mg | フィナステリド 1mg |
| 製造元 | インタス社(インド) | MSD社(旧万有製薬) |
| 分類 | ジェネリック医薬品 | 先発医薬品 |
| 日本での承認 | 未承認 | 承認済み |
| 価格 | 比較的安価 | 高価 |
有効成分と効果は同じですが、フィナロは日本で未承認のため、医療機関での処方は受けられません。個人輸入で入手する場合は、偽造品のリスクに十分注意してください。
フィナロと他のAGA治療薬との比較
フィナステリドを含むAGA治療薬は複数あります。主なジェネリック医薬品との比較は以下の通りです。
| 商品名 | 製造元 | 特徴 |
|---|---|---|
| フィナロ | インタス社 | キノリンイエロー不使用 |
| フィンペシア | シプラ社 | 知名度が高い |
| フィナロイド | ロイドラボラトリーズ社 | フィリピン製 |
| エフペシア | シプラ社 | フィンペシアの改良版 |
いずれも有効成分と含有量は同じため、効果に大きな差はありません。価格や入手のしやすさで選ばれることが多いです。
フィナロの購入に関する注意点
フィナロは日本国内では未承認薬のため、医療機関での処方は受けられません。入手する場合は個人輸入となりますが、以下の点に注意が必要です。
個人輸入のリスク
- 偽造品のリスク:正規品でない製品が流通している可能性があります
- 健康被害:成分量が不正確だったり、有害物質が含まれている可能性があります
- 救済制度の対象外:未承認薬による健康被害は医薬品副作用被害救済制度の対象になりません
厚生労働省は、安全性の観点から国内の医療機関でのAGA治療を推奨しています。国内で処方可能なプロペシアジェネリック(フィナステリド錠)も2015年から販売されており、より安全に治療を受けることができます。
まとめ
フィナロは、プロペシアと同じフィナステリドを有効成分とするAGA治療薬です。5α還元酵素を阻害してDHTの生成を抑制し、AGAの進行を遅らせる効果があります。
ただし、日本では未承認薬のため、個人輸入にはリスクが伴います。AGA治療を検討している方は、まず国内の医療機関で相談し、承認済みの医薬品による治療を検討することをおすすめします。
効果を実感するには最低6ヶ月の継続使用が必要です。副作用が現れた場合は、すぐに服用を中止して医師に相談してください。


