リウマチ治療薬には副作用として体重増加のリスクがあるものもあります。
この記事では、スルファサラジンを中心に、リウマチ薬による体重変化の仕組みや対策を詳しく解説します。
目次
リウマチ薬で太るのはなぜ?体重増加の原因と背景
- ステロイドや一部の抗リウマチ薬に食欲増進作用やむくみがある
- 炎症が抑えられ活動量が増え食事量も増えやすい
- むくみや便秘により体重が一時的に増加するケースもある
リウマチ治療の中で、副腎皮質ステロイドを長期使用すると中心性肥満や体重増加、浮腫などの副作用が出るとされています。
参考:厚生労働省 関節リウマチ治療ガイド(ステロイド副作用)
スルファサラジンとは?効果と使われる病気
- 関節リウマチの初期治療薬として使用される
- 潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患にも用いられる
スルファサラジンは腸内でスルファピリジンと5‑ASAに分解され、炎症を抑える効果があります。
スルファサラジンで太ることはある?
- スルファサラジン自体に体重増加の直接的な副作用は一般的にない
- むくみや消化器症状に伴い、体重の変動が起こる可能性はある
スルファサラジンでは、血液障害や肝機能障害の副作用が注記されていますが、体重増加は主な副作用には含まれていません。
参考:PMDA 副作用に関する注意喚起文書(血液・肝機能障害)
スルファサラジンの副作用と注意点
主な副作用
- 吐き気、食欲不振、下痢などの消化器症状
- 発疹、かゆみなどのアレルギー反応
- 肝機能障害や血液異常などの重篤な副作用
副作用は早期発見が重要です。定期検査が推奨されています。
副作用への対処法
- 軽度の場合:医師の指示で服用量を調整
- 重度の場合:服薬中止や他剤への切り替え検討
重篤な副作用を防ぐため、血液・肝機能検査は投与開始後3ヶ月以内に集中的に実施する必要があります。
リウマチ治療中の体重管理のポイント
- バランスの良い食事を心がける
- 定期的に体重を測り変化を把握する
- ストレッチや負担の少ない運動を生活に取り入れる
体重増加は薬だけでなく、生活習慣の変化も影響するので、食事と運動の両面から対策することが大切です。
よくある質問
Q. スルファサラジンで太る人と痩せる人の違いは?
むくみや便秘が原因で体重が増える人もいれば、消化器症状により食欲が落ち体重が減る人もいます。
Q. メトトレキサートと比べて太りやすい?
メトトレキサートはむくみや食欲変化が出やすく、体重変動が起きやすい傾向があります。
まとめ
スルファサラジンはリウマチ症状を改善する有効な薬です。
直接的に体重が増える副作用は少ないですが、むくみや消化器症状には注意が必要です。
副作用の兆候を見逃さず、医師と連携して安全に治療を行いましょう。